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未来を切り拓く力を身につける3daysサマースクール_Day1

起業イベントレポート

記事:野田センター長
今年初開催となった未来を切り拓く力を身につける3daysサマースクール
小学4年生〜中学3年生30名を対象に、3日間でアントレプレナーシップ教育を学びます。

講師は、当センターのインキュベーションマネージャー朝比奈信弘です。

やりたいことを仕事にするためのチームの作り方

 冒頭、朝比奈講師からそれぞれ自分自身の強みを持っているという話から、「様々な強みを持ったメンバーが集まって、それぞれの力を補って力を発揮していくのが会社です」と本日のテーマでもある”チーム”についての説明がありました。

それぞれが強みがあるが弱みもある。その個性が折り重なってさらに強みを発揮出来るのがチーム

 「見た目はあんまり共通項のなさそうな2つでも、共通する部分はなんだろう?と考えることがチームを作る上で一番大事なポイントです」(朝比奈講師)

 ここに、プール(水泳)が好きな人と、実験が得意な人がいます。一見すると全く畑違いですが、会社が真ん中にあることで力を合わせることが出来ます。
 例えば、水泳の競技用水着を開発する会社には、より速く泳げるためのノウハウと、それを研究して水着を開発するという2つの能力が必要不可欠です。
 ・早く泳げる能力をもつ人は、そのノウハウは持っているが水着を開発する能力はない。
 ・反対に、水着を開発できる能力を持っている研究者は、その開発は出来るが速くは泳げない。
 「お互いの強みが掛け合わさることで、その会社独自の強みになり拡大していくことが出来ます。」

 事例を聞きながら、会社が持つ力や仲間と協力することの大切さを学んでいきます。

 さらに「プロ野球とyoutuberは似ているかどうか?」という問いを投げかけながら、それぞれがどういったビジネスのモデルになっているかという観点で紐解いていきます。

 どちらも目的や役割を果たすためにいろいろな仕組みを作って仕事として取り組んでいます。仕事とは何か?と問われたら、それはつまり「仕事とは、ミッションを達成する仕組み作り」でもあると言えます。

 「ミッションがあるからこそ、それに共鳴してあらゆる会社が集まって力を合わせていけます。それを継続させていくために必要なものがお金です。人間で言うと、血液のようなものです。ただ、お金はただ多く稼げばよいというものではありません。栄養のない血液はどんどん寿命が縮んでいきます。」(朝比奈講師)

「会社にとっての栄養とは何か?それは企業理念です。それがあるからこそ、様々な得意を持った人が集まって仕事を通して、世の中に良い影響を与えていくのです。」(朝比奈講師)

2時間目:自分たちの会社を作ってみよう!

 1時間目の話を受けて、2時間目はいよいよ複数人がチームになって仮想の会社を作っていきます。5~6人に分かれてテーブルを囲んで楽しいワークの時間です。講師からグループワークのルールについてレクチャーから始まります。

 「よし!じゃあまずはCEOを決めましょう!」
 今回は会社を作る事を体験するためにCEOを決めます。

「CEOはただ一番偉いというわけではありません。みんなの意見を代表して発表する。そういう役割です。ですが、今日初めてCEOを担当するので慣れていないことも多々あります。周りのみんなもCEOをサポートして助け合いましょう!」(朝比奈講師)

 CEOを決めた後は自己紹介タイムです。1時間目の終わりにカードに自分の得意なことや最近頑張っていること、そして、どう呼ばれたいか?の名前やあだ名を書いたものをそれぞれ見せ合いながらお互いを知っていきます。

 自己紹介の後は、メンバーの得意なことを集めて、特徴・特色を明らかにしていきます。それが会社の魅力となります。そのチームの魅力をなるべく短い言葉で表現して会社名を決めていくというステップです。

「僕は○○が得意!」
「私は最近○○を頑張っているんだ!」
と活発に言葉が飛び交います。それに周りのメンバーも呼応して、
「それ、自分も得意だよ!」
と共通点を見つけていって、一気に距離が近くもなります。

グループワークの様子:ホワイトボードがどんどん埋まっていきます!
グループワークの様子:メンターにも力が入ります

自分たちの会社ならではの仕事を考えよう!

「今日、3時間目は自分たちの仕事を考えていきましょう。仕事を考える時に必要なのは、今日何度もお伝えしているミッションです。このシートに、誰に対してサービスを提供するか?具体的に何を提供することでどうなってもらいたいか?を書き込んでいきます。」(朝比奈講師)

 講師から、ミッションを考える時のコツも聞きながら、各チームごとに資料にまとめて発表です。みんなの前で緊張しながらも、各チーム堂々とした発表で素晴らしい会社が5つも誕生しました。

憧れられる存在になってもらいたい

 最後に、朝比奈講師から締めの言葉です。

「今日みんなにお願いしたのはCEOを助けて欲しいと伝えたと思います。CEOは何でも出来るわけではありません。」

「今日みんなで学んだことを大事にしながら、ぜひ持って帰ってもらいたい言葉があります。それは、憧れられることです。素敵な後輩を作るためには、ぜひ素敵な先輩になってほしいです。最初は誰か素敵な先輩のリーダーに憧れて、サポートする事でリーダーに育っていきます。そうやって、どんどん連鎖することによって世の中が良くなっていきます。ぜひ憧れられる存在になってください。」(朝比奈講師)

 素敵なメッセージで1日目が締めくくりとなりました。

 次回は8/4(土)、第2回目は、お祭りの屋台をテーマに商売や経済の仕組みを知る講義とワークショップになります。引き続き各回をレポートしていきます。お楽しみに!